学会学術誌 睡眠口腔医学 -Journal of Oral Sleep Medicine-

 

睡眠口腔医学 Vol.2 No.1

●原著論文

  閉塞型睡眠時無呼吸症候群患者に対する

  口腔内装置の使用状況に関するアンケート調査報告

  槙原 絵理

●第14回総会・学術集会 プログラム・抄録集

●会報

  役員名簿
  定款
  認定医制度規則
  認定医教育カリキュラム
  投稿規程


 

 

睡眠口腔医学 Vol.1 No.2

●巻頭言

 濱田 傑

●特集:日本睡眠歯科学会認定医制度発足

  日本睡眠歯科学会認定医制度発足にあたって 古畑 升
  日本睡眠歯科学会認定医制度発足にあたって 松尾 朗

●睡眠歯科医学エキスパート講座

  睡眠歯科医学エキスパート講座受講のススメ

               對木 悟,佐々生 康宏

●原著論文

  A cross-sectional study on working hours,sleep duration and depressive symptoms in Japanese shift workers

               NAKADA Yukari

  Validation of a portable single-channel EEG monitoring system

               YOSHIDA Masaki

●その他:診療ガイドライン

  Work report by the task force of the Japanese Academy of Dental Sleep Medicine for clinical practice guidelines of oral appliances

               OKUNO Kentaro

●会報

  学会活動報告/役員名簿/定款/投稿規程/編集後記


 

 

睡眠口腔医学 Vol.1 No.1

●創刊挨拶

『睡眠口腔医学』創刊に向けて 外木守雄

『睡眠口腔医学』の理念について 角谷 寛

●特集:ガイドライン

  閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対する
  口腔内装置に関する治療ガイドライン

●追悼文

  菊池 哲先生を偲んで 日暮尚樹

  Obituary Makoto Kikuchi Niki Netzer

●第13回総会・学術集会 プログラム・抄録集

●会報

  学会活動報告
  役員名簿
  定款
  投稿規定
  編集後記


 

 

 

診療ガイドライン

 

閉塞性睡眠時無呼吸症に対する口腔内装置に関する
診療ガイドライン(2017年改訂版)

 日本睡眠歯科学会(JADSM)による「閉塞性睡眠時無呼吸症に対する口腔内装置に関する診療ガイドライン(2017年改訂版)」が完成しました。
 本ガイドラインは閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)患者および家族、診療への従事を関係なく総ての医療従事者を対象としたものです。
 詳しくは、PDFファイルをご覧ください。

 

閉塞性睡眠時無呼吸症に対する口腔内装置に関する 診療ガイドライン(2017年改訂版)

 

 

 

教育要綱


日本睡眠歯科学会 睡眠歯科医療講義における教育要綱

*本要綱の趣旨

  1. 本教育要綱は一般歯科医が睡眠時無呼吸症候群(SAS)の歯科治療(口腔内装置:OA作製etc.)依頼を受けた際に,円滑に対応できるよう習得すべき項目を基本編と応用編とに分けて作成した.
  2. 基本編は医科からOA作製の依頼を受けた際に,診査・診断,OA装着・効果判定の一連の診療を行う上で,習得すべき必要最低限の項目とした.
  3. 応用編は基本編を習得した上で,さらに睡眠・睡眠歯学全般を含めた幅広い知識,診療手技を習得できるよう,本学会の認定医カリキュラムに準じて作成した.
  4. 本学会では一般医を対象に,SAS症例のOA作製等の講演,実習等で睡眠歯科の普及,啓蒙を図る際に,各講師は本教育要綱に従って進めることとする.
  5. 目安として基本編は初回のコース,応用編は2回目以降の上級コースとする.

Ⅰ.一般歯科医が習得すべき項目(基本編)

  1. 睡眠時無呼吸とは
    ・発症メカニズム(中枢性,閉塞性,混合性)
    ・定義,用語
    ・症状(いびき,眠気,寝起きが悪い,熟睡感がない,起床後の頭痛,睡眠中の多動,夜間の頻尿,小児では夜尿,その他)
    ・全身への影響
    ・社会的影響
    ・疫学
  2. 睡眠検査
    ・終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)
    ・簡易検査
  3. 歯科における検査・診断
    ・OSAの局所原因
    ・OAの治療効果予測
    ・口腔内の残存歯の状態(OAを装着できる状態か?)
  4. 治療法(医科・歯科)
    ・医科:CPAP療法,減量,耳鼻咽喉科手術,体位変換療法
    ・歯科:OA療法,口腔外科手術,体位変換療法
  5. 医科との連携
    ・医科からの紹介状と検査結果の解読
    ・歯科での対応
    ・保険適用: 【医科;PSGでAHI≧20,簡易検査でAHI≧40ならCPAP適用可,CPAPはリースの場合,要毎月受診】
    【歯科;5≦AHIならOA適用可】
    ・OA装着後の効果の判定 (紹介元医科への検査依頼)
    ・定期検診
  6. OA治療
    ・作用機序,効果メカニズム
    ・利点,欠点(副作用)
    ・作製方法,下顎位タイトレーション
    ・保険治療での診療報酬算定項目
    ・保険OAと私費OA
  7. 睡眠医療の中での歯科の役割
    ・OSAの局所原因の診断
    ・OAの治療効果予測の診断
    ・OAの作製
    これらを主治医に情報提供し,CPAP/OAの選択もしくはCPAP/OA併用など治療に携わる
  8. その他:日本睡眠歯科学会の紹介
    (認定歯科医制度,学術大会,基礎講座,エキスパート講座,睡眠学セミナー(=認定医試験対策勉強会)等)

Ⅱ.一般歯科医が習得した方がよい項目(応用編)

  1. 睡眠学
    ・正常睡眠; 成長,加齢による変化
    ・睡眠段階; 覚醒とレム睡眠、ノンレム睡眠
    ・睡眠の年齢差; 睡眠の質と量
    ・睡眠歯学; 睡眠時ブラキシズム
  2. 睡眠障害
    ・睡眠障害の分類
    ・OSASと鑑別すべき睡眠障害
     【不眠症】
     【中枢性睡眠時無呼吸症候群】
     【ナルコレプシー】
     【概日リズム睡眠障害;睡眠相後退型,不規則型睡眠,交代勤務型等】
     【レム睡眠行動障害】
     【むずむず脚症候群,周期性四肢運動障害】
     【睡眠関連ブラキシズム(睡眠関連歯ぎしり)】
     【睡眠関連胃食道逆流(GERD)】
     【薬物または物質による不眠症と過眠症】
  3. OSASの疫学と病態
    ・疫学: 患者数,好発年齢と加齢変化,性差と人種差,医療経済と社会経済への影響
    ・OSASの診断基準
    ・解剖学的要因;肥満,歯列と顎骨,舌,軟口蓋,扁桃肥大と鼻内病変
    ・他の要因;レム睡眠,加齢による変化
    ・QOL, 循環器疾患,代謝疾患,精神疾患等への影響
    ・小児OSASの特徴; 病因,症状,診断基準
  4. 睡眠検査
    ・検査環境,必要な設備と機器
     (PSG,MSLT,MWT)
    ・各種センサー
    ・検査結果(レポート);【睡眠時間と睡眠効率,睡眠段階の割合,睡眠体位,Arousal Index・RDI等】
    ・簡易検査
  5. その他の検査、質問表等について(習得)
    ・睡眠日誌
    ・睡眠質問表 (ESS,PSQI)
    ・経鼻内視鏡検査
  6. 治療法
    ・CPAP療法
    ・手術療法【鼻内手術,扁桃切除術,口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP),オトガイ舌骨筋前方牽引術(GA),上下顎骨前方移動術(MMA)】
    ・矯正歯科治療(拡大治療)
    ・その他;減量,体位変換,口腔筋機能療法
  7. 歯科診療に際しての医科との連携
    ・医療面接,連携医との情報提供書の作成
     【現病歴,既往歴,家族歴,身体所見(身長,体重,首周り)】
     【歯科治療歴,アレルギーの有無,常用薬の確認】
     【紹介医での検査内容の確認と紹介医への治療後の報告】
     【治療評価の確認および紹介医への経過観察の報告】
     【耳鼻咽喉科をはじめとした関連領域への病態評価の依頼】

    ・口腔、顎顔面の診察
     【顎関節部,顎顔面の筋部評価】
     【顎顔面の神経学的評価【各脳神経,嚥下・咽頭反射】
     【歯列と咬合,歯の欠損状態】
     【補綴処置と歯周組織の状態,歯の動揺】
     【舌,軟口蓋,扁桃の評価;Mallampati分類、扁桃肥大度】
     【鼻呼吸,口呼吸の状態】
     【ブラキシズム,歯列接触癖(TCH)の状態】

    ・画像評価(パノラマX線、セファログラム写真)(習熟)
     【歯槽骨の吸収の状態,インプラントの骨植の状態
     【セファログラム写真の規格と各分析方法;計測項目Facial Axis,SNA,SNB,MP−H,PNS-P,PAS等】

    ・治療前後での評価
     【評価方法;問診項目と眠気の評価,PSG検査と簡易検査】
     【評価の時期】
  8. 口腔内装置の適用と選択
    ・OAが奏効しやすいOSAS患者の特徴【肥満,年齢,OSASの重症度等】
    ・OAの種類と特徴【下顎前方移動型,舌前方牽引装置,一体型と分離型,装置の素材】
    ・CPAP療法との併用意義
    ・CPAP療法脱落症例に適用する際の注意点
    ・OAのタイトレーションと調整;タイトレーションの目的・方法,調整
  9. OAの有害事象への対応と経過観察
    ・有害事象の種類;違和感,顎関節症状,顎顔面部の筋痛,口渇と唾液過多,歯列・咬合の変化等
    ・有害事象への対処方法
    ・経過観察の間隔と診察時の問診内容
    ・装置の破損への対応