大会長挨拶

このたび、第17回日本睡眠歯科学会総会・学術集会を2018年11月23日（金・祝）、24日（土）の2日間、茨城県つくば国際会議場にて開催させていただくこととなり、大会長の重責を拝命させていただきました。
睡眠は人々の健康や社会生活に大きな影響を及ぼしており、基本的には医科疾患でありながら、その診断や治療に歯科医が欠かせない学際的で、かつ、歯科医にとっても非常に重要な分野であります。そのため、治療に際しては医科との連携が必須でありますが、現在もなお充実した医療連携が行われているとは言えません。
私は医科大学の附属病院に所属している立場上、普段から医師の先生方と密に連携をとらさせていただいております。本大会ではその経験を活かし、次のノーベル賞に最も近い研究者の一人と言われる、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構 機構長の柳沢正史先生の特別講演をはじめとして、多くの医科関連の先鋭な研究者からお話を聞く機会ができるようにプログラムを構成しました。
一方、睡眠歯科治療に関しては、東京や大阪などの大都市圏は多くの医療機関があり連携もスムースにできますが、地方では連携治療に対する様々な障害があり、本学会でも以前より問題となってきました。私が茨城医療センターに赴任しすでに3年を過ぎましたが、赴任時には茨城県に睡眠歯科学会認定医・指導医や睡眠学会歯科専門医がいなかったため、その状況に危惧しておりましたが、森永和男会長をはじめとする県歯科医師会がすでに睡眠歯科治療に対して積極的に取り組んでおられ、睡眠時無呼吸症登録医の事業を進められている姿勢に感銘を受けております。今回、是非一緒に睡眠歯科医療を盛り上げていきたいとの思いから茨城県歯科医師会との共催とさせていただいております。シンポジウムでもその一端を紹介させていただき、地域における睡眠歯科医療の実践に関して皆様とさらに有意義な討議させていただきたいと思います。
幸いつくば国際会議場はつくばエキスプレスの開業により、秋葉原から45分と都心に宿泊でも十分参加可能です。
是非、皆さまに御参加いただけると幸いです。